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■更新履歴


■特徴

LMCマルチモニタシステム(MM-LMC)は、LMCシリーズのLEDコントローラボードを複数使用し、大型のLEDモニタとして利用する動作オプションです。

ハードウェア変更不要 シングルモードとの任意切り替え可能

MM-LMCは、『NeCoWin』からマルチモニタモード用テンプレートファイルを指定することで動作します。
ハードウェア的な変更は、イーサネットへの接続以外は必要ありません。
大型のモニタが必要な時だけマルチモニタモードで使用し、通常はシングルモニタとして分割して使用するなど、状況に応じた使い分けが可能です。

自由なレイアウト設定で自由なパネルを

『NeCoWin』のレイアウトエディタを使用して、自由なレイアウトでLMCパネルを配置することができます。
縦置き配置や横長配置など、思いつく限りあらゆるレイアウトでの配置が可能です。
最大256台のLMCを連携することができます。レイアウトは『NeCoWin』で決定したものを、LMCのRaspberryPiにUSBメモリで自動設定することができます。(*1)

シングルサインボードと同じインターフェイス

シングルモードで使用するLMCと、まったく同じインターフェイスで操作可能。
シングルモードで表示していたリソースを、そのまま大型画面に表示することもできます。(*2)

必要なもの

  • 2つ以上の動作状態のLMCシリーズ(*3)
  • イーサネットハブ
  • DHCPルータ(*4)
  • 設定用USBメモリ(*5)
*1:2019年3月現在、10台連携まで検証を行っています
*2:『NeCoWin』が動作するPC上、もしくはマスターノードとして動作するLMCのコマンドサーバ上に保存されているファイルに限ります
*3:RaspberryPi3 Type-B以上の、有線LANで接続可能なRaspberryPiを使用していること
*4:IPアドレスの決定に必要です
*5:1GB以上の容量があるもの

■利用例

LMCサインボードP10 64x32


高輝度かつ大型ながら、サインボードP6に対して解像度が少なめとなるP10のLMCサインボードを複数装着し、大型のモニタとして使用しています。
LEDマトリクスP10(32x16)は、P6(32x32)よりも輝度が倍となり、屋外直射日光下でも文字や映像を視認することができるため、屋外表示板としての用途に適しています。
LEDを装着するベースボードは、MDFボードにレーザー加工で試作しています。

LMC防火訓練システム


LMCマルチモニタを使用し、PCで炎が燃えている映像を表示して、消火器に組み込んだモーションコントローラを操作し、火災の消火訓練を行うソリューションです。
高輝度で高反応なLMCならではの『NeCoWinR2』の『PC画面のリアルタイムキャプチャ表示機能』を利用しています。
写真は2018年10月に行われた広島県東広島市の「つくればフェアPlus」にて、実際に触れるデモンストレーションを行った際のものです。
6ノードのLMCを有線ネットワークで連携し、192x64ドットのモニタとして使用。PC上で動作するUnityアプリ(株式会社アドウィン開発)の画面をキャプチャし、表示しています。

■導入方法

以下の手順で、LMCのマルチコントロールモードを開始し、大型モニタとして使用することができます。
  1. LMCをLANでルータに接続する
    LMCに装着されているRaspberryPiを、LANケーブルでルータに接続します。
    途中にハブを経由させても構いませんが、複数のルータを噛ませると、DHCPが正常に動作せず、マルチコントロールに失敗する可能性があります。

  2. NeCoWinでマルチテンプレートを作成する
    『NeCoWin』で、マルチコントロールモードに参加するLMCパネルの数と種別、それぞれの配置を決定します。
    レイアウトが決まったら、わかりやすい名前をつけて、ドキュメントフォルダの「NeCoWin/lmc/pattern/」フォルダの中に格納してください。
    ここで作成したテンプレートファイルを、[マルチテンプレート]と呼称します。


  3. USBメモリでマスターノード設定を書き込む
    まず「マスターノード」の設定を行います。
    USBメモリをPCに差し込み、『NeCoWin』の[設定]→[LMC設定用USBメモリ書込]ボタンをクリックしてください。
    『LMCUSBWriter』ウィンドウが開かれます。

    [マスターノード]にチェックを入れ、[ID]の項目に「1」(マルチテンプレートで一番小さいIDを1以外にしている場合は、その値)を入力してください。
    [設定をUSBメモリに書き込む]ボタン右の[書き込み先ドライブ]を、挿入したUSBメモリに設定してから、[設定をUSBメモリに書き込む]をクリックし、設定ファイルをUSBメモリに書き込みます。
    設定を書き込んだUSBメモリを、マルチテンプレートで先ほど設定したIDにあたる位置のLMC(以降これを[マスターノードLMC]と呼称します)のRaspberryPiに差し込みます。
    USBメモリの挿入を確認したら、そのLMCの電源を切り、再起動を行ってください。しばらく起動を待って、画面に設定したIDが表示されたら設定成功です。

  4. USBメモリでスレーブノード設定を書き込む
    引き続き、マスターノードに従い画像を表示する「スレーブノード」の設定を行います。
    設定の終わったマスターノードLMCから設定用USBメモリを引き抜き、PCに挿入してください。
    『LMCUSBWriter』の[スレーブノード]にチェックを入れてから、マルチテンプレートで設定されているID(たとえば「2」)を[ID]の項目に設定して、先ほど同様にUSBメモリに設定ファイルを書き込んでください。
    この設定を書き込んだUSBメモリを、マルチテンプレートで設定した同じIDの場所に設置するLMCに挿入し、電源を入れ直してください。画面に指定したIDが表示されれば成功です。
    この作業を、マルチテンプレートで指定したIDの数だけ繰り返してください。

    以上の作業は、以後シングルノードモードとマルチコントロールモードを切り替えるだけならば、再設定は必要ありません。

  5. 『NeCoWin』でマスターノードに接続する
    マルチコントロールモードに『NeCoWin』を切り替えるには、[設定]→[LMC接続設定]で、[マルチコントロール用表示テンプレート]欄で、マルチテンプレートを指定します。

    テンプレートの指定が終わったら、マスターノードLMCの電源を入れて、『NeCoWin』の[接続]ボタンをクリックしてください。『NeCoWin』が自動的にマスターノードLMCを検索し、接続を行います。
    接続が成功したら、マルチコントロールモードでの動作が開始しています。

    なお、シングルノードモードに戻す場合は、[マルチコントロール用表示テンプレート]欄を[シングルノードモード]に指定して、LMCへの再接続を行ってください。

■サポート

LMCマルチモニタシステムは、弊社提供のLMC-04と添付アプリのみで構築可能ですが、筐体の設計や電源の選定など、専門的な知識が必要となる場合があります。
これらのマルチモニタシステムを構築する際の技術的な指導や、弊社による構築と設置を行う場合、別途有償にて承っております。

ダウンロード


LMCマルチモニタシステムスタートアップガイドダウンロード
Windows用LMC制御アプリ
NeCoWinR2
NeCoWinR2 アプリケーション(zip)ダウンロード
NeCoWinR2 取扱説明書(PDF)ダウンロード

■LMCマルチモニタモードでの注意事項

LMCマルチモニタのWiFiアクセスポイント化

マルチモニタモードでは、LMCのWiFiアクセスポイントモード、WiFiクライアントモードなどのWiFi機能は無効とします。
マルチモニタモードでWiFi接続を行いたい場合は、別の市販のWiFiルーターを使用します。
複数のLMCとWiFiルーターとの接続は、それぞれ有線LANを使用します。
スマホやPCからは、市販のWiFiルーターのアクセスポイントに対して、WiFi接続することになります。
NeCoWinからの接続は、シングルモードと同様に接続ボタンによるオートで可能です。

LMCのマスターノードとスレーブノードとの切り替え

2つのLMCマルチモニタを統合する場合など、2つのLMCマスターノードのうちの1つをLMCスレーブノードにするには、USBメモリを用いて設定する必要があります。
他のスレーブノードも、IDが重複しないようにUSBメモリで再設定する必要があります。

マルチモニタのノード位置の再配置

マルチモニタのノード位置の再配置は、NeCoWinの「LMCマルチモニタ配置テンプレート編集」で行います。
LMCスレーブノードのUSBメモリによる再設定は必要ありません。

マスターノードLMCのシングルノード化

マルチモニタを使用せずに、マスターノードだけをシングルノードとして使用することも可能です。
NeCoWinのLMC接続設定メニューで、「配置テンプレート」の項目を「シングルノードモード」に設定します。

マスターノードLMCのFBモードスイッチ

LMCのFBモードスイッチをONにすることで、LMCのマスターノードはWiFiアクセスポイントになります。
ただし、WiFiアクセスポイントとして動作している間、マルチモニタモードでは使用できません。

よくある質問

その他のお問い合わせ

Raspberry Piそのものの仕様や使いこなし、異常に関するお問い合わせは、対応しかねる場合があります。ご了承ください。

LMCおよびLMCマルチモニタシステムに関する質問、その他のお問い合わせは、弊社サポートに、メールまたは電話でお願いいたします。

共和システム株式会社
〒733-0816 広島県広島市 西区己斐大迫3-20-5
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